NY休場の中、ドル円は113円挟みで方向感なく推移

NY休場の中、ドル円は113円挟みで方向感なく推移

東京時間:日経平均が前日比大幅安で始まるも、下げ幅を縮める貌で堅調に推移する中、ドル円は112円台後半から113円台まで反発。欧州時間:中国より対米通商協議のポジティブな発言(次頁参照)が伝わるものの、特段目新しい材料が見当たらずドル円は113円挟みで方向感なく推移。NY時間:NY休場となる中、発表されたBOC(カナダ中央銀行)の政策金利は市場予想通り1.75%の据置。茲許のFRB高官のハト派な発言を追随するような格好で、カナダ経済への先行きに懸念を示唆したことから、カナダ売りで反応。ドルカナダが年初来高値を更新し、ドル円もじり高となるが値幅は限定的。

オセアニア時間、安値112.65をつけたドル円は112.70レベルで東京時間オープン。安寄りした日経平均株価がじりじりと下げ幅を縮小する中、ドル円も底堅い展開となり、113.09まで上昇。結局、113.06レベルで海外に渡った。また、豪州7-9月期GDP(前年比)が発表され、実績2.8%(予想3.3%)と予想対比悪化となったことから豪ドルは0.73台半ばから0.7295まで急落。その後も上値を試す展開とはならず、0.7292レベルで海外に渡った。ロンドン時間のドル円は113.06レベルでオープン。米国市場休場の中、ドル円は動意薄く推移。ロンドン時間の値幅は112.93-113.11と狭いレンジでの取引に終始し、113.00レベルでNYに渡った。ユーロドルは1.1325レベルでオープン。本日公表された独PMIはおおむね市場予想通りの結果。欧州金利が小幅に低下する中、ユーロは堅調に推移し、ユーロドルは1.1358まで上昇し、1.1356レベルでNYに渡った。海外市場のドル円は五・十日のドル買い需要や日経平均の下げ渋りが意識される中、113円台を回復。「中国が米国産大豆と液化天然ガスの輸入再開を検討」とのヘッドラインに一時113.11まで上昇するが、その後は113.00を挟んで小動きとなり、そのまま113.00レベルでNYオープン。本日はブッシュ元大統領の追悼で米国の株式・債券市場が休場となっており、為替市場も参加者が少なく閑散取引となる。NY朝方はダウ先物の上昇を手掛りに113.23まで上昇。NY午後は米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表され、大半の地区が緩慢ないし緩やかな景気拡大を報告したが、目立った材料は無く、ドル円の反応は限定的。NY終盤は高値113.24まで上昇する場面も見られたが、小動きとなり113.19レベルでクローズ。一方、ユーロドルは1.1356レベルでNYオープン。NY朝方はドル買い優勢の展開で1.1312まで下落するが、この水準ではユーロ買い意欲も見られ1.1359まで反発。NY午後は材料難から1.13台半ばで小動きとなり、結局1.1345レベルでクローズ。なお本日、BOCがカナダ中銀が政策金利を市場の予想通り1.75%で据え置きと発表。しかし、来月の利上げに対して慎重な姿勢を示したことから、カナダの利上げ観測が後退しカナダドル全面安の展開となった。

週末の雇用統計を控え、ドル円は小幅な動きに終始

NY休場で材料乏しい中、前日のBREXITを巡る報道をきっかけにしたリスクオフ相場の下げ幅を調整するような動きで、ドル円は小幅ながら反発。本日はOPEC総会が予定されているが、原油減産の合意に向けて「供給削減の適切な規模」についてまとめることができるか焦点。為替は米中通商問題やBREXITといったグローバルな貿易問題の動向に引き続き注目していくと考えるが、明日の雇用統計を前にドル円は一旦113円挟みでもみあいか。

12月1日に行われた米中首脳会談では中国は米国との貿易不均衡是正のため、米国からの農産品やエネルギー、工業製品等の輸入を拡大し、米国は2000億ドル相当の中国からの輸入品に対する関税引き上げを猶予するとしており、両国の貿易戦争は一時的な休戦となった格好。猶予期間中に両国は持続的な交渉を行うとしているが、今週に入り、トランプ大統領から中国を牽制する発言が出る等、油断はできない状況は今後も継続していくものと考えられるところ。米中の通商問題を巡る警戒感は未だ拭えない状況にあるものの、今月18、19日にはFOMCの開催も予定されている。先週、パウエルFRB議長が講演で米金利について「中立金利をやや下回っている水準」と発言したことを受け、市場では同議長のスタンスがハト派に傾いているとの見方が広がっており、足もとではその他FOMCメンバーからも利上げに対しハト派なスタンスととれる発言が見られている状況。来週火曜日(11日)からブラックアウト期間に入り、関係者はFOMC終了時まで米国の金融政策に関して踏み込んだ発言はできなくなってしまうが、それまでに複数のFOMCメンバーによる講演・発言が予定されている。米2年債利回りが5年債利回りを上回る逆イールドの発生により米国景気の後退懸念が台頭しており、加えて、上述の通り米中の通商問題の警戒感も拭えない状況にあるなかメンバーの考えも大きく変わるとは考え難いものと見ており、目先、ドル円については引き続き上値の重い推移が継続するものと考えている。

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