ドル円は113円台で狭いレンジで推移

ドル円は113円台で狭いレンジで推移
東京時間:G20・米中首脳会談を控え、ドル円は113円台半ば付近で方向感なく推移。欧州時間:ユーロ圏の弱い経済指標(次頁参照)を受け、欧州通貨は全般的に上値を抑えられた格好。また、G20を控えグローバルな通商協議に関してユンケル欧州委員長のコメントが伝わったことも、ドル買いのサポート要因となり、ドル円は113円60銭付近までじり高の展開。NY時間:米経済指標(次頁参照)が市場予想を上振れる中、引き続きドル買い優勢の展開。米中通商協議のポジティブな内容も伝わり、ドル円は113円70銭付近まで上昇。然し乍ら、引けにかけては材料乏しく方向感なく推移。

オセアニア時間、113.31から113.49のレンジで推移したドル円は東京時間、113.42レベルで取引を開始。月末五・十日であることから実需の買いフローが意識される中、公示仲値の発表にかけて113.46まで上昇。しかしその後は週末に米中首脳会談を控えていることからマーケットは様子見ムードの展開。日経平均株価も小幅な値動きとなる中、ドル円はオセアニア時間のレンジをブレイクすることなく僅か12銭での推移となり、113.40レベルで海外に渡った。ロンドン時間のドル円は113.40レベルでオープン。アルゼンチンで開催中のG20での米中会談を待つ中、特に材料が出ず小幅推移。113.55まで上昇し、113.54レベルでNYに渡った。ユーロドルは、1.1393レベルでオープン。イタリア政府の妥協を期待してか堅調な立ち上がりだったが、ポンドが売られるのにつれ安する中で発表されたユーロ圏11月インフレ率が予想以下の数値となり1.1358まで低下。1.1367レベルでNYに渡った。ポンドドルは1.2780レベルでオープン。一時1.2808まで買われる場面もあったが、ブレクジットの英議会採決への不安感を払しょくする材料がない中、1.2743まで下落。結局1.2758レベルでNYに渡った。海外市場のドル円は113.31-113.55の狭いレンジで推移し113.54レベルでNYオープン。NY朝方、113.45まで下落したが、オプションカットにかけて底堅く推移し、113.60まで続伸。一旦小緩むも月末のドル買い需要に再び113.60を回復すると、ストップを巻き込みながら高値113.73まで上昇。NY終盤は米金利低下を受けて反落。米10年利回りが3%を割り込む動きを横目に113.41まで下落し、そのまま113.41レベルでクローズ。ライトハイザーUSTR代表が12月1日予定のトランプ大統領と中国の習近平国家主席の夕食会について「うまくいかなかったら非常に驚くだろう」と述べ、米中通商協議に楽観的な見方を示したが、ドル円の反応は限定的だった。一方、ユーロドルはユーロ圏11月コアCPIが予想を下回ったことから一時1.1358まで下落し、その後小幅に値を戻し1.1367レベルでNYオープン。NY朝方は海外時間の流れを引き継ぎユーロ売り優勢の展開。月末のドル買い実需も意識される中、テクニカルな水準を下抜け、安値1.1306まで下落。心理的節目の1.1300はサポートされ1.1322まで反発したが、上値は重く、結局安値圏の1.1316レベルでクローズ。なお、G20首脳会談がアルゼンチンで開催されているが、特段ヘッドラインが出なかったことから市場への影響は限定的だった。

米中首脳会談は対中追加関税の90日間猶予の決定を受け、ドル円は114円を試す展開を予想
先週はリスクセンチメント改善を受け、週初からドル円は113円を明確に上抜けしたものの、FED高官のハト派な発言や米中首脳会談を控える中、113円台のレンジで推移する格好となった。米中首脳会談では、中国への追加関税に対して90日間の猶予が決定され、今朝のドル円は113円台後半でオープン。リスク選好の動きが強まる中、114円を試す展開が予想される。

週末の米中首脳会談では、90日間の猶予期間を設けて米国が中国への追加関税を見送ることが合意された。本日の為替市場ではこの決定を好感し、対人民元や豪ドルを中心に円安に反応している。米中問題と並んで市場の注目材料であるFRBの金融政策については、先月28日のパウエル議長の「現在の政策金利は中立金利のすぐ下にある」との発言や、翌29日のFOMC議事録でデータ重視の政策に移行することが示されたことから、市場ではFRBのメンバーがハト派化しているとの解釈が強まり、利上げの停止が近いことが意識されている。FRBの中で利上げの終着点が議論しはじめられる中、中長期的には米金利の低下によりドル安の展開も考えられるが、足許FF金利先物市場の織り込む2019年度の利上げ回数は約1.2回とすでに年1回で終わる可能性が強く意識されていることや、10月頭の約2.2回の織り込みから急速利上げ織り込みが剥落していることから、目先の米金利低下に伴うドル安(円高)の継続性には懐疑的である。むしろ、パウエル議長発言を受けてFRBのハト派転を好感してNYダウが一日で600ドル高と大幅上伸したことから鑑みるに、足許米中貿易問題・イタリア予算問題・BREXIT等を意識して市場のリスクアセットに対するポジショニングがショートサイドに傾いていることは明らかで、週末の米中首脳会談の結果や、米国の年末商戦が好調とみられること等からリスクアセットのショートスクイーズが継続する可能性も見込まれ、イタリア予算問題・BREXIT問題を無難に乗り切ることが条件ではあるが、為替は円安推移、ドル円も底堅い展開を想定しておきたい。

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