ドル円は113円台で狭いレンジで推移

ドル円は113円台で狭いレンジで推移
東京時間:ドル円は113円台半ばでオープン。特段材料のない中、円買いが進む形でドル円は軟調に推移し、113円30銭割れの水準まで下落した。ユーロ円もオープンから30銭程度下落。日経平均は、前日の米国株の上昇を受け大きくギャップアップしたものの、引けにかけて上げ幅を縮小させる展開となった。欧州時間:特段材料のない中で、ユーロが売られ、ユーロ円は128円台後半まで下げる局面が見られたがその後は反発。ドル円は113円台前半で小幅な値動きにとどまった。NY時間:弱い米指標を受け、ドル円は113円20銭近辺まで下落しこの日の底値をつけるも、トランプ大統領の発言(次頁参照)や米紙の報道を受け、ナバロNTC委員長の米中首脳会談参加というネガティブな報道を打ち消す形でドル買いに転じ、ドル円は113円台半ばまで反発。その後は引けにかけて、方向感なく推移した。

東京時間のドル円は113.56レベルでスタート。前日の米株高を受けて日経平均が高く寄り付いたことで一時113.61をつけるもドル円の上値は限定的で、前日のパウエルFRB議長の発言を受けた米金利の先高観の後退が意識される中でドル売り円買い優勢のまま推移。米長期金利の低下を横目にドル円は113.21まで下落し、113.31レベルで海外市場に渡った。ロンドン市場のドル円は、113.31レベルでオープン。昨日の米利上げペース減速観測を受けたドル売りが一服。113.42まで小幅に買われるも、動意乏しく113.27レベルでNYに渡った。ユーロドルは、1.1383レベルでオープン。独各州の11月消費者物価指数の伸び鈍化や、ユーロ圏景況感指数が109.5に低下(前月109.7)したことを受け、1.1349迄低下し、1.1387レベルでNYに渡った。113.27レベルでNYオープン。東部時間8時半発表の米新規失業保険申請件数や米10月PCEコアデフレーターが予想よりも弱い内容だったことから一時113.19まで小幅下落。その後、「トランプ大統領が中国と何かすることは極めて近い状況にあると述べた」、「中国も取引を望んでいると思う」とのヘッドラインに米中貿易摩擦緩和の期待が強まり113.47まで上昇。午後はFOMC議事録が発表され、今年12月以降の利上げに関しては柔軟なアプローチを採用することが示唆されたが、特段目新しい材料が無い中、反応は限定的だった。その後、米金利が回復する動きを眺め高値113.55をつけるが、終盤は113.40付近で小動きとなり113.48レベルでクローズ。一方、ユーロドルは1.1387レベルでNYオープン。朝方は予想より弱い内容だった米経済指標に1.14台を回復し1.1402をつけるが、滞空時間は短く反落。その後は手掛り材料難の中、1.1390近辺で方向間なく推移し、結局1.1395レベルでクローズ。

G20を控えドル円は113円台で小幅な値動きにとどまると予想
昨日は特段目立った材料のない中で、ドル円は50銭程度の狭いレンジでの値動きとなった。本日からのG20、明日の米中首脳会談を控え、値動きは限定的になると思われるが、ドル円はテクニカルに見ても昨日は一目均衡表の転換線である113円18銭手前で切り返しており、底堅さは健在である。東京時間は月末の需給に振らされることもあろうが、本日も113円台での小幅な値動きが続くと予想する。

昨日はドルインデックス、ドル円ともに小幅に下落。週末に米中首脳会談が控えることもあり動意のない展開となった。トランプ大統領は29日、ブエノスアイレスに発つ前の記者会見で「very close to doing something」と述べ、中国となにかしらの合意に近づいていることを示唆したものの、具体的内容については明かさなかった。また「I donʼt know that I want todo it, because what we have right now is billions and billions of dollar coming into the United States in the form oftariffs or taxes」と、上述の中国との合意を示唆するコメントとは矛盾するような発言もあり、最終決定は米中首脳が直接顔を合わせるまで読みにくい状況となっている。問題解決に向けた合意が発表されれば、米企業業績へのプラス材料となり米株上昇、ドル円も素直に上昇するだろう。一方で、具体的な合意がなく会談が終了した場合でも、米中の緊張状態が継続する現状維持に近い意味合いを持つと考えられるため、直近のレンジを下抜けてドル円が下落するイメージは持っていない。G20が終われば市場の関心は12月FOMCに集まりそうである。29日のパウエル議長講演の内容と10月講演の内容を比較すると、この2ヶ月で幾分ハト派化していると感じられ、昨日のFOMC議事録でも「さらなる漸進的な引上げ」を想定している声明文について、今後数回の会合で修正する必要性があると議論されたことが伝わった。12月利上げは実施される見通しだが、同時に発表されるドットチャートの内容次第ではドルの上値が一層重くなる展開も想定される。

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