株買戻しで円安推移も、米感謝祭を前に動意は限定的

株買戻しで円安推移も、米感謝祭を前に動意は限定的
東京時間:日経平均は朝方300円超下落するも、その後は底堅く推移。ドル円は112円90銭台まで、ユーロ円は128円60銭台まで上昇。欧州時間:欧州株高の流れとなり、ドル買い・円安の動きは継続。ドル円は113円15銭まで、ユーロ円は129円07銭まで上昇。イタリア予算絡みのヘッドラインでユーロドルは1.14ドル丁度を挟んで上下する展開。欧州委員会がイタリア予算案を拒否、制裁手続きを開始したとの報道が伝わるも、反応は限定的。NY時間:米感謝祭前で薄商いの中、発表された米経済指標は強弱区々の結果となり、ドル円は113円丁度を挟んでの揉み合い。その後米利上げ休止の検討が意識されるような一部報道が伝わり、ドル円は一時113円割れ。しかし米株や原油の反発や、米中通商協議への期待感が高まる内容が伝わり、再び113円台を回復する展開。

東京時間のドル円は112.71レベルでオープン。大きく下落して寄り付いた日経平均が下げ幅を縮小するのを横目にドル円は底堅く推移し、一時112.93まで上昇。ただし、113円付近では上値を抑えられて失速し、112.83レベルで海外市場に渡った。ロンドン市場のドル円は、112.83でオープン。欧州市場寄り付き後株式が堅調に推移したことから若干ながらリスクオフの巻き戻しが入り米金利が上昇、ドルが小幅に買い進まれた。一時113.15まで上昇したものの、その後はこの日の上昇幅を縮小する形で推移し113.06でNYに渡った。ユーロドルは、1.1384でオープン。EUがイタリア予算案を規約違反と公表したことや英EU合意案に対しスペインが異議を唱えた事を受けながらも動きは限定的であった。1.1380でNYに渡った。海外時間のドル円は欧州株の堅調推移や米金利上昇にサポートされ再び113円台を回復。一時113.15まで上昇し、その後、小幅に値を戻し113.06でNYオープン。朝方は一部媒体による「FRBが来年の春から利上げの打ち止めを検討」との観測報道や予想比大幅に下ぶれとなった米10月耐久財受注を受け、米金利低下と共に112.86まで下落。東部時間10時発表の指数は強弱まちまちの結果となり、ドル円の反応は限定的。その後、前日からの米株安・原油安が一服し、前日対比プラス圏に浮上したことからじり高の展開となったが、明日に米感謝祭を控え、NY午後は薄商いとなり、113.00-113.10の小幅なレンジで方向感なく推移し、113.04でクローズ。一方、海外時間に「サルビーニ伊副首相が2019年のイタリア予算案見直しに応じる可能性がある」とのヘッドラインが流れた後に同報道が否定されたことから乱高下する局面が見られたユーロドルは1.1410でNYオープン。朝方は上記ヘッドラインや米経済指標を受けたドル売りに高値1.1425まで上昇。しかし、本日、欧州委員会が公表したレポートで現イタリア予算案がEUルールを違反しているとの判断が示されたこともあり上値は重く、次第に下落。午後は米祝日を前に閑散市場となり、1.1380-1.1400の狭いレンジで小動きとなり、1.1386でクローズ。

日米祝日前で方向感の出にくい展開
本日は米感謝祭、日本の祝日を控え動意に乏しい展開となるだろう。今月末のG20に合わせた米中首脳会談では、一部で来年初めからの対中関税引き上げを見送るとの期待があったものの、楽観的な見方は後退している。協議中である英国EU離脱協議の行方等も不透明感が強い中、本日もドル円、ユーロ円ともに狭いレンジでの小幅な値動きに留まるものと予想。

昨日はナスダック総合指数こそ4営業日ぶりの上昇を見せたものの、NYダウの終値は3日連続の下落となっている。足もとの株安、及び原油安により景気の先行き不透明感が強まっており、先週のクラリダFRB副議長を初め、複数のFed高官からも世界経済減速を懸念する旨の発言が出るなか、来年以降の米利上げ期待が低下し、先週後半からドル安が進行。ドル円は一時112円台後半まで下落する場面が見られた。かかる中、昨日にはFRB高官の話として、米金融当局が段階的な金融引き締めについて休止する検討を開始しており、来年春にも利上げサイクルを終了させる可能性があると報じられた。足もと、住宅関連指標を中心に米経済指標にも弱さが見えつつある状況下、米金利見通しの下方修正リスクは目先のドル円の重しとなりそうだ。英国のEU離脱を巡る問題については昨日、欧州委員会のユンケル委員長とメイ英首相が協議を行ったものの、最終合意には至っておらず、24日にも再度会談を行う予定となっている。合意に至らなければ25日に予定されているEU首脳会談の開催も難しいとの見方もあり、その動向は警戒すべきところ。また、月末のG20等、不安材料も残るなか、目先、ドル円については上値の重い展開が続くものと考えている。

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