イベントを通過し、欧米株は上昇

イベントを通過し、欧米株は上昇
東京時間:米中間選挙で、民主党優勢との報道を受け、ドル円は一時112.90円台に軟化。その後共和党が追い上げとの報道があり、113.80円台まで反発するボラタイルな値動き。午後に入り、選挙結果がコンセンサス通りで上院が共和党、下院が民主党の過半数獲得が確実視されると、ドル円は徐々に値を下げて113円台前半まで下落した。欧州時間:欧州株買い、独債売りの展開となり、ユーロ買いが進行。良好な独経済指標(下記参照)も後押しとなり、ユーロドルは1.15迄続伸、ユーロ円は130円台まで上昇した。一方でドル円は112.90円台まで下落。終盤にかけて独債売りに一服感が出ると、ユーロドルは反落。ドル円は113.20円台まで値を戻した。NY時間:Brexitに関する楽観的な見通しから、ポンド買いの展開。ボンド円は149.20円台まで上げ幅を拡大。ドル円は、寄付きからプラス圏で続伸する米株にサポートされる貌で底堅く推移。113.60円台まで上昇した。

東京時間のドル円は113.34レベルでスタート。米中間選挙に関するHLが飛び交うなか、ドル円も荒い値動きとなった。朝方、民主党が下院での過半数奪回に向けた重点地区と位置付けていたバージニア州選にて、民主党候補が共和現職を破って勝利とのHLに米長期金利が低下すると、ドル円も112.97まで急落。その後、下院で共和党が追い上げているとのHLを受け米長期金利が急反発、ドル円もショートカバーが誘発され113.82まで急上昇した。正午ごろには大方開票が終わり、事前予想通り「上院:共和党、下院:民主党」となる見通しが強まると、米金利の低下とともにドル円も下落し、113.18で海外に渡った。ロンドン時間のドル円は、113.18レベルでオープン。米中間選挙の結果、上下院が「ねじれ」となったことを受け、事前予想通りだったもののドル売りとなり112.94まで売られたが、程なく113円の大台を回復し113.15レベルでNYに渡った。ユーロドルは、1.1446レベルでオープン。世界的なドル売りに加え、朝方発表の9月独鉱工業生産が予想を上回ったことでユーロ買いが強まり1.1500まで堅調に推移し、結局1.1490レベルでNYに渡った。ポンドドルは、1.3118でオープン。ブレクジット合意への期待が続く中、ポンドも世界的なドル売りに乗り上昇。一時1.3176まで買われ、結局1.3149レベルでNYに渡った。NY時間のドル円は113.15レベルでオープン。朝方は、ドル売りが一巡したことから113.37まで戻す。 午後は堅調な株式市場が更に上げ幅を広げ、低下していた金利が徐々に戻す動きにドル買いが強まり、明日のFOMC結果発表を前に一時113.60まで上昇し、113.50レベルでクローズした。一方、ユーロドルは、1.1490レベルでNYオープン。朝方は、海外市場で売られたドルが買い戻される展開に、ユーロドルはじり安で推移し1.1456まで反落する。午後もドル買いが継続したことから、1.1425まで下落し、1.1426レベルでクローズした。

政治イベントを通過し、安心感。FOMCでは来年以降の見通しを確認
政治イベントを通過し、欧米株共に堅調に推移しており、市場では安心感が広がっている。昨日の海外時間の流れを受けて、日経平均株価の上昇にも期待でき、ドル円の下値はサポートされるだろう。一方で、昨日NY時間にトランプ大統領から「日本は対米貿易で不公平」との発言も出てきており、貿易関連のヘッドラインには今後も警戒したい。本日NY時間にはFOMCが予定されている。年内12月の利上げはほぼ織り込まれているが、来年以降の利上げペースに言及があるかに注目したい。

イベント通過し、不透明感払拭からドル高円安方向を探る展開を想定。今後は米議会動向を伺いつつ、欧州(伊財政問題、Brexitの進展、独CDU党首選)リスクを横目に、今月末開催予定のG20における米国の対露、対中首脳会談の行方に注目が集まるか。米中間選挙の結果は世論調査通り、上院は共和党、下院は民主党が制し『ねじれ議会』となった。開票速報に反応し、ドル円は113円割れから113.82迄、米10年金利と共に乱高下したものの、材料が出尽くしたNY時間には113円台半ば迄底堅く推移した。ドル円チャートを振り返ると、日足で一目均衡の雲の上限にサポートされる形で上昇してきたが、11月末に向けて雲の上限は112.55迄一旦落ち着き、上昇サポートを失う中、一服感がある。一方でユーロ円、ポンド円のチャートを見ると、先月末の英高官のBrexitへの楽観的な発言を手掛かりにV字回復を見せており、ポンド円では10月の高値圏迄回復。ユーロ円に関しては日足で一目均衡の厚い雲の中に完全にローソク足が入った上に、基準線をしっかりと越え、昨夜に関しては130円台を試す展開。131円付近とする雲上限を充分目指せる位置にあることから、クロス円相場の上昇によってドル円が114円台を試す要因となる可能性を残している。他資産に目をやると、『ねじれ議会』となったことで、トランプ米大統領の国内政策の内、減税政策や国防予算増、医療保険制度改革法(オバマケア)の改廃の実現は難しくなった一方で、インフラ整備、最低賃金引き上げ等で民主党が協力する可能性が高いとされ、建設・資材関連の株価上昇が期待される。また、選挙結果を受けて米金融当局が利上げを休止する可能性は低く、今夜公表予定のFOMCの政策金利は据え置き(FF:2.00%-2.25%)が予想される中、12月の利上げ見通しは変わらないだろう。ただ、今回はパウエルFRB議長の記者会見も無く(来月以降は毎回実施予定)、市場のFOMC声明文への反応も余程のサプライズが無い限り限定的か。尚、今回よりSF連銀総裁に着任(10月1日付)したメアリー・デイリー氏が投票権を持って参加しており、緩やかな利上げを支持してくるだろう。月末に向けて米株高と金利上昇が共存出来れば、年初来高値(114.55)を試す展開も十分考えられる。ただし、外交政策では対中強硬姿勢について民主党も同調し、寧ろ中国に対し安易に妥協しないようトランプ米大統領に圧力をかける姿勢も見られ、今月末に調整されている米中首脳会談は難航が予想される。ドル円の重しとなるため行方には注意しておきたい。

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