114円半ば抜けの可能性も

東京時間のドル円は113.07レベルでオープン。前日の米国株反発を受けてアジア株が総じて上昇して始まると、ドル買い・円売りが優勢となり113.34まで上昇。その後は利益確定の売りに押されて113.15付近まで一旦調整されるも、終盤にかけては再びドル買いが強まり、113.24レベルで海外時間に渡った。なお、正午ごろに日銀が発表した金融政策は市場予想通りの結果となり反応は限定的となった。本日ロンドン市場ドル円は値を下げた。113.24レベルでオープン。特に注目される材料も無く、海外時間の流れを引き継ぎ113.04まで値を下げるも、欧州株と米10年債が堅調に推移した事を背景に113.19まで値を戻した。その後113.10レベルでNYへ渡った。ポンドドルは上昇した。1.2714レベルでオープン。材料難の中、昨日約2か月ぶりの安値を付けた事を受けポジション調整にポンドが買われ1.2771レベルでNYへ渡った。ドル円は113.10レベルでNYオープン。前日に続き、朝方は米株高と米金利上昇を受けてリスク選好ムードが強まりドル買いが加速。今週金曜日(2日)発表予定の米10月雇用統計を控える中、本日発表された米10月ADP雇用統計が予想を上回ったこともドル買いのサポート材料となり113.38まで上昇。しかし、ロンドンフィキシングにかけて月末絡みと思われるドル売りが強まり、又、後述のブレグジット関連ニュースを受けたポンドドル、ユーロドルの買いもあり、113.00を下抜け、112.82まで下落。その後ドル売りが一巡し、113.00を挟み狭いレンジで推移。終盤はドル買いが一服した中、112.81まで下落し、その後、値を戻し112.96レベルでクローズ。一方、ユーロドルは1.1345レベルでNYオープン。朝方はドル買いが強まり、1.1310まで下落する。その後「ブレグジット交渉を巡り、ラーブ英EU離脱担当相が書簡で11月中旬までに合意する可能性を示した」との報道が伝わり、ポンドが上昇したことから、ユーロも連れ高となり1.1347まで上昇。しかし、滞空時間は短く1.1302まで下値を更新するが、このレベルでは買い意欲も見られ、反発。終盤はドル買いが一服する中、1.1328まで値を戻す場面も見られたが、結局、1.1309レベルでクローズ。

10月に入ってからの市場は今年2月の動きと同様で金利上昇加速が株価の調整を促すことになった。加えて、イタリアの財政問題、Brexit交渉の対立、米国・サウジアラビアの対立懸念の高まり等による市場センチメント悪化も株の下落に拍車をかけることになったが、ドル円についての下落方向への動きは限定的なものとなった。むしろ売り込まれてもすぐに反発する111円台での値動きから鑑みるにドル円の下値では相応のドル買い需要があり、現状の値動きは市場センチメント悪化を背景として積み上がったドル円のショートポジションがアンワインドさせられる展開となっている。中期的にみれば「米経済の底堅さ→FRBの緩やかな正常化継続→ドル高」と「FRB正常化→金利上昇→景気腰折れ懸念による株安→円高」の綱引きでドル円は110-115円レンジでの動きづらい展開が継続するとみるが、足許ドル円自体が3月の安値からのサポートラインで反発していることと、日米の主要株価指数が年初来安値をうかがうタイミングで下髭を付けて反発していることから引き続きドル円は反発地合い継続を予想している。来週の中間選挙については、「上院:共和党、下院:民主党」でねじれ議会となるのがコンセンサスである中、共和党の両院での過半数獲得となればポジティブサプライズであるのはもちろん、コンセンサス通りとなった場合についても中間選挙という不透明要因がなくなることから、ドル円・株双方買いで反応する可能性が高いと思われ、複数回止められている114円半ば抜けの可能性も考えておきたい。

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