下攻めも限定的

東京時間のドル円は112.36レベルでオープン。⼀時112.44まで上昇する局⾯もあったが、前⽇⽐プラス圏で推移していた⽇経平均株価がマイナス圏まで沈む動きとなるとドル円もじり安推移となった。前⽇の⽶株式市場取引終了後に発表された企業決算が冴えない結果となったことから⽶株先物市場が軟調推移となったこともあり、リスクオフの円買いが進み⼀時112.07まで下落。⼩幅に⽔準を戻し112.19レベルで海外へ渡った。ロンドン市場のドル円は112.19レベルでオープン。前⽇引け後の⽶IT系⼤⼿決算を嫌気してダウ先物が下落し、欧州株も軟調地合い。⼈⺠元が2008年以来10年ぶりの安値圏で推移する中、⽶中貿易戦争が過熱した第3Q・⽶GDP(速報値)の発表を午後に控え、リスク回避の円買いが進展。111.87まで下げた後は、若⼲戻し112.02レベルでNYに渡った。ユーロドルは1.1374レベルでオープン。前⽇のECB理事会を経て、OIS市場が織り込む2019年9⽉の利上げ確率が5割を割り込んだ事や、⽶格付⼤⼿がイタリアの格付けを引き下げるとの思惑が重⽯となり、ユーロは軟調地合いに終始。1.1336に低下し、1.1337レベルでNYに渡った。ドル円は112.02レベルでNYオープン。朝⽅発表の⽶第3Q・GDP速報値が市場予想を上回ったことから112.16まで上昇。しかし、前⽇発表の⽶IT⼤⼿決算が市場予想を下回ったことが意識され、ダウ平均が500ドル超下落したことから反落。その後、前⽇安値を下抜け、ストップを巻き込みながら⼀時111.38まで下落。しかし、ダウ平均が130ドル安まで戻す動きを受けて、朝⽅の下げを解消し112.10まで上昇。その後再び⽶株が下落する中、上値は重く111.73までじりじり下落。週末を控える中、終盤は111.80近辺で⼩動きとなり、⼩幅に値を戻し111.89レベルでクローズした。ユーロドルは1.1337レベルでNYオープン。朝⽅は海外時間のユーロ売りが⼀服し、ポジション整理の買いも⾒られる中上昇。その後、⽶⾦利低下を背景にドル売りが加わり1.14台を回復し、1.1413をつける。その後、利益確定売りも⾒られたことから1.1393まで反落。終盤はドル売り優勢の中、1.1421まで⾼値を更新し、結局、1.1405レベルでクローズ。先週のドル円は株価につられる展開が⽬⽴った。週初に習近平国家主席が中国国内の⺠間企業を⽀援する⽅針を発表したことを受け中国株が急伸。⽇経平均株価も堅調に推移し、ドル円も113円台⽬前まで上昇した。しかしサウジアラビアと⽶国の地政学リスクの⾼まりから再びリスクオフムードとなり、NYダウ平均株価が年初来マイナスに転じ、⽇経平均株価も下げ幅を拡⼤したことで112円台を割り込む展開に。その後はイタリア財政問題の燻りやECB理事会におけるドラギ総裁のハト派寄りな発⾔からユーロ売りの動きに市場はドル買いで反応し、ドル円は112円台を回復したものの、⾦曜⽇に発表された⽶国の第3四半期GDPが軟調なものであったとの受け⽌めが強く、ドル円は上げ幅を拡⼤させることが出来ず112円割れでの値動きとなっている。⾦曜⽇に発表された⽶国GDPは市場予想3.3%に対し3.5%と予想を上回ったものの、コアPCEデフレータに関しては市場予想1.8%に対し1.6%と鈍化し、個⼈消費の⼩幅な落ち込みが確認できた。同指数はFRBも物価関連指標として注⽬しているものであり、今後の利上げペースを考える上で今回の数値を根拠とする可能性は⼗分あることから、12⽉の利上げに影響を与えるとの⾒⽅も出よう。しかしFRBが先⽇のFOMCでも来年までは継続的な利上げを⾒込んでいることはドットチャートにも⽰されており、パウエルFRB議⻑もトランプ⽶⼤統領からの利上げ牽制はあれど継続姿勢は崩しておらず、基本姿勢は今後も不変とみる。先週のように地政学リスクの⾼まりから株価の上下動にドル円がつられる局⾯は短期的に継続する可能性はある⼀⽅、ドル円を下⽀えする要因としては⽶経済の拡⼤と利上げ継続が挙げられると共に、来⽉の⽶雇⽤統計において弱い結果は想定されていないことからも、現在のレンジを⼤きく下回っていくようなシナリオは考えづらい。また今週については株価を横⽬にしつつも、⽉末要因に伴う実需の動きと⽶雇⽤統計の結果待ち、さらに来⽉6⽇には⽶中間選挙を控える状況下、下攻めも限定的となるのではないか。

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