底堅さを取り戻すものと想定

東京時間のドル円は112.46レベルでオープン。前⽇海外時間に株安が進んだ流れを引き継ぎ⽇経平均株価が軟調推移となると、ドル円もじり安となり⼀時112.32まで下落。しかし、その後は⽇経平均株価や中国株が上昇に転じたこと等からリスクセンチメントの改善が意識され⼀時112.65まで上昇。その後も底堅い推移が続き、112.55レベルで海外へ渡った。ロンドン市場のドル円は、112.55レベルでオープン。ドル円は固有の材料がなかったもののユーロやポンドが下落する中で買いが⼊り112.72まで上昇しそのままNYに渡った。ユーロドルは1.1462レベルでオープン。イタリア予算の懸念がくすぶる中、朝⽅に発表された独10⽉景況感が予想を下回ったことを⽪切りに売りを浴びると終始ユーロ売りムード。1.1393レベルでNYに渡った。ポンドドルは1.2977レベルでオープン。ブレクジットで進展が⾒られずメイ⾸相への不信任懸念が広まる中でユーロにつれて1.2900まで下落。結局1.2911レベルでNYに渡った。NY時間のドル円は112.72レベルでNYオープン。この⽇も株にらみの展開が続き、朝⽅は⽶株の下落を背景にじりじり下落。さら⽶9⽉新築住宅販売件数が予想を下回ったことから⼀時112.38まで下落するが、ダウ平均が下げ幅を縮⼩する動きに歩調を合わせ112.62まで戻す。⽬新しい材料はなかったものの、リスク回避の動きが強まり、午後も⽶株の下落再開に連れ安。終盤にかけてダウ平均とS&P500が今年の上昇分を解消する中、112.09まで下値を広げ、その後⼩幅に値を戻し112.24レベルでクローズ。海外市場のユーロドルは、イタリア財政問題に加え、ユーロ圏10⽉PMIが予想を下回り、欧州の景況感悪化が嫌気されたことからユーロ売りが強まり、終始下落基調。NY早朝には1.1400を割り込み1.1393まで下落し、そのまま1.1393レベルでNYオープン。朝⽅は海外時間のユーロ売りが⼀巡し、⼀時1.1410まで上昇する場⾯も⾒られたが、その後株安を背景にしたユーロ円の下落に圧迫され、8⽉17⽇以来の⽔準となる1.1381までじりじり下落。翌⽇にECB⾦融政策発表を控える中、終盤は1.1390近辺の狭いレンジでの推移が続き、1.1393レベルでクローズ。
昨⽇もダウ平均の600ドル超など⽶株式市場が下げる中、ドル円はNY時間に下落へ転じた。⽶⾦利上昇を嫌気した⽶株(に伴うドル円)の下落という意味では今年2⽉の動きが思い起こされる。今回の動きは今⽉初旬より3週間近く続いており2⽉(約1週間)より⻑いものとなっているが、たとえば⽶ダウ平均は2⽉の局⾯で10%超下落していたのに対し、今回は8%ほどに留まっている。調整局⾯がどこまで続くか⾒極める必要はあるものの、ダウ平均が3⽉安値からの上げ幅の⼤半を既に吐き出し、⽶⾦利も3.1%まで下げていることを考えると、じきに調整が⼀巡したと⾒られ、堅調な⽶経済を拠り所に株式市場には買い戻しが⼊るだろう。リスク回避的な動きが⽬⽴つ中、G10通貨は円>ニュージーランドドル>⽶ドル…となっており、このような局⾯でもドル買い需要は引き続き強い(ドル円の直近⾼値からの下落は主に円買い戻しによる)。また、IMM通貨先物のポジションに⽬を向けると、今⽉初の円のネットショート(売り持ち)ポジションは2⽉の局⾯と同じ程度まで積み上がっていた。2⽉に2週間程度でドル円が110円近辺から106円台前半まで下落したことと⽐べると現在の下げ幅は⼩さく、実需の円売りも相応に相場を⽀えていそうである。ドル円は10⽉安値の111.63あたりを下値の⽬処とし、底堅さを取り戻すものと想定している。

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