相場観:ドル円は前日高値を更新し堅調に推移

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ドル円は前日高値を更新し堅調に推移
東京時間は112.32レベルでオープン。午前中はドル売り優勢の動きに112.10付近まで下落。午後には自民党総裁選にて安倍首相が連続3選したことが伝わるも、事前予想通りでマーケットの反応は薄く、その後も動意に乏しく推移。112.17レベルで海外時間に渡った。ロンドン市場のドル円は112.17レベルでオープン。欧州時間に材料が特に出なかったこともあり112.16-28の狭いレンジでの取引となり112.18レベルでNYに渡った。ユーロドルは1.1691レベルでオープン。欧州株が堅調に推移する中でユーロが緩やかに上昇する立ち上がりだったが、昼過ぎに特段のヘッドラインのない中で1.1724辺りの直近の抵抗線が破られると一気に1.1765まで買われ、そのまま1.1760レベルでNYに渡った。ポンドドルは1.3149レベルでオープン。昨日の非公式EUサミットからのヘッドラインは依然としてブレクジット合意から程遠い内容だったもののポンドは安定した立ち上がりに。朝方発表の8月の英小売売上が予想以上の伸びを示したこともポンド買いをサポートした。昼過ぎにはユーロとともに上昇し一時1.3280まで買われ、1.3278レベルでNYに渡った。日本の自民党総裁選挙は安倍首相の連続3選となるも、織り込み済みのため反応薄。一方、「中国が米国以外の貿易相手国に対する平均関税率の引き下げを検討中」と伝わると、過度な貿易摩擦への懸念が後退。この結果を受けてリスク回避のドル買いが巻き戻されたと同時にクロス円が上昇し、海外市場は112.20近辺でもみ合い、112.18レベルでNYオープンとなると、その後日中安値の112.05まで下落するも、朝方発表されたフィラデルフィア連銀景況指数や、米新規失業保険申請件数が堅調のほか、ダウ先物の上昇もサポートとなり、112円台を維持。その後ロンドンフィックスにかけて円売りが加速すると、ストップを巻き込みながら7月20日以来の水準となる112.58まで上昇。しかし、この水準では売り意欲が観測され112.39まで反落し、112.48レベルでクローズした。海外市場のユーロドルは、欧州株式の堅調推移を背景にユーロ買いが加速。早朝にかけてレジスタンスとなっていた9月高値の1.1724を突破後、特段のヘッドラインがない中、1.1765まで上昇し、1.1760レベルでNYオープン。朝方は海外時間の流れを引き継ぎ1.1778まで水準を切り上げるが、米金利上昇や米株の堅調推移を背景にドル売りが一服し、1.1739まで反落。午後はドル売りの流れから1.1785まで上昇し、結局、1.1777レベルでクローズ。なお3日続伸のダウ平均は過去最高値を更新し、本日26,656.98ドルでのクローズ。リスクセンチメントは改善の兆候がみえている。先週にトルコが大幅利上げに踏み切ったことで、エマージング市場全体に対する不安は解消へ向かい、また足許の米中貿易摩擦についても悪材料には次第に反応薄となる一方、昨日は「中国が10月にも輸入関税を引き下げる計画」との一部報道を受けて、欧州では資源株中心に上昇。また、米国ではNYダウとSP500が最高値を更新するなど、足許上値を伸ばしている本日の日経平均へも期待がかかる。昨日は主要通貨に対してドル安・円安優勢でドル円については互いに相殺し横ばいとなっているが、ユーロは引き続き底堅さを示し、リスクオンの地合いを示唆。昨日はイタリアでポピュリズム政党「五つ星運動」を率いるディマイオ副首相が「来年度予算案で同党が要請する歳出が認められなければ、連立政権を離脱する」と発言したこともあり、イタリア国債利回りが上昇、相対的にドイツ連邦債には買いが入るなど、広くユーロ圏国債の利回りが低下したが、ユーロは確りとした動きを保っている。米国に目を移すと、先週にはブレイナードFRB理事が講演にて、しばらくは金融引締めが継続される可能性が高く、またイールドカーブの逆転自体は金融引締めを中止する理由にはならない旨を述べた。Fedメンバーでハト派と見られているブレイナード理事が、中立金利の推定水準を上回るところまでFF金利を引き上げる方針を示唆したことは、注目に値すべきことであると思料する。年内の利上げを織り込む一方、長期的な部分についての織り込みは不十分であることを考えれば、依然として潜在的なドル高の可能性を含んでいるともいえ、その意味で来週26日のFOMCではドット・チャートの変化にも注意を払っておきたい。米長短金利差が縮小する中で、先行きのリセッション到来を予想する声も聞かれるが、上記の通り米株が高値圏で滞空している限りは、大幅にリスクセンチメントが後退することは予想しがたい。11月の米中間選挙へかけて政治面にスポットライトがあたる中では、中国や日本との通商協議における貿易摩擦の再燃には留意しつつも、短期的にドル円は底堅さを維持する展開をメインシナリオとしたい。

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