ドル円 相場回顧 リスクオンの流れドル円上昇

.ドル円 予想 ブログ

ドル円 相場回顧 リスクオンの流れドル円上昇
東京
オセアニア時間、ドル円は111.20付近での小幅な値動きに終始。東京時間、111.15レベルで取引を開始したドル円は高寄りした日経平均株価が上昇する中、111.25付近まで小幅に上昇。その後、鈴木日銀委員が講演で金融政策の副作用の顕在化に関して「手遅れになるリスクがある」との認識を示すも、相場への影響は限定的。午後に入るとNAFTA交渉でカナダが譲歩の用意があると報道されたことで日経平均株価が一段高となる中、ドル円は日中高値111.32まで続伸。しかしその後は上値を積極的に追っていく展開とはならず、111円台前半での取引となり、111.17レベルで海外に渡った。
東京時間:ドル円は111円台前半での推移。北米での貿易協議への期待感などから、底堅さが感じられる値動きとなったものの、大きな動きには至らなかった。「イタリア政権がECBに新たな債券購入プログラムを要請した」との一部報道からユーロ円は終盤129円台後半まで下落。
ロンドン
ロンドン市場のドル円は、111.17レベルでオープン。特段材料がない中で一定のレンジ内での推移。欧州時間の値幅は15銭程度に限られ、111.30レベルでNYに渡った。ユーロドルは、1.1680レベルでオープン。欧州時間朝方に公表された独9月消費者信頼感指数は市場予想対比小幅に下振れする内容。その後、トルコリラが大きく売り進まれるとユーロも連れ安となり、ユーロドルは一時1.1652まで下落。1.1658レベルでNYに渡った。
欧州時間:ユーロ円は東京時間終盤の流れを引き継ぎ、129円台半ばまで続落。ドル円は特段の値動きなく、111円台前半での推移となった。
ニューヨーク
NAFTA再交渉の進展を背景にリスク選好ムードが広まる一方、新規材料に欠けた海外市場のドル円は111.20付近を推移し、111.30レベルでNYオープン。朝方は、米第2四半期GDP(改定値)の結果が4.2%と速報値4.1%から小幅に上昇修正されたことからドル円は111.40まで上昇。その後、米10年債利回りが2.89%まで上昇したことや、英EU離脱交渉でEU主席交渉官を務めるバルニエ氏が「前例のない特例的な提携関係を英国に提案する用意がある」と発言したことが伝わり、合意無きブレグジットへの懸念が後退したことから、ユーロとポンドが買われクロス円が上昇したことを受けてドル円は今月3日以来の高値となる111.83まで上昇する。午後は欧州通貨買いドル売り優勢地合いに111.62まで反落するが、NAFTA再交渉やブレグジット交渉合意への期待感から楽観ムードが広まる中、ドル円は底堅く111.70近辺を推移し111.68レベルでクローズ。海外時間のユーロドルは、「イタリア政府がECBに新たな国債購入プログラムを要請する可能性がある」と伝わったことや(その後ディマイオ伊副首相が同報道を否定)、トルコリラが対ドルで2%超下落したことが嫌気され、1.1652まで下落し、1.1658レベルでNYオープン。午前は上記バルニエ氏の発言が伝わったことからユーロ買いが強まり1.1708まで上昇。一旦1.1685まで反落するも、じりじりと下げ幅を縮小する展開に結局この日の高値となる1.1710まで堅調推移し、1.1709レベルでクローズ。
NY時間:BREXIT交渉の合意期待が強まったことを背景に英ポンドが大きく買われポンド円は143円台半ばから145円台半ばまで上昇。米株価が堅調な推移を示していたことも相俟ってリスクオンの展開。ドル円は111円台後半、ユーロ円は130円台後半まで上昇した。
昨日発表された米第2四半期GDPは2014年以来の高い伸びとなり、原油価格の上昇もあってドル円は111円台後半へ浮上したが、マーケット全般的にドル買いとなっているわけではない。8月半ば以降のドル円は「ドル安・円安」で推移しており、特に円売りが目立つ。トルコショック的な動きが一旦収束したことで株式市場が反発、8月23日には米中が予想通り160億米ドル相当の相互関税を発動し材料として消化され、足許ではNAFTA再交渉の妥結観測やEU離脱交渉の進展期待も円売りに寄与していそう。しかしながら、新興国の資金流出懸念は止まったわけではなく(アルゼンチンはIMFに融資実行の前倒しを要請)、通商問題についてもNAFTA再交渉を優先したことで米中の通商摩擦という問題が先延ばしにされたにすぎない。米経済が強いとの見方がされ株式市場も堅調な中、短期的にはドル円が堅調に推移しそうだが、上記のリスク要因が晴れないことから上値は限定されよう。また、1)主に連続的な米利上げ等による米経済(ならびに世界経済)の軟化懸念、2)米国の通貨・通商政策、による中長期的なドル安円高は変わらず想定しておきたい。

 

*投資は、自己責任です。投資の最終判断は、ご自身でお願いいたします。

コメント