相場観:ドル円は112円丁度まで上昇

相場観:ドル円は112円丁度まで上昇
東京時間111.20レベルでスタートしたドル円は、米中貿易交渉再開への期待等から日経平均株価が上昇する展開を受け、堅調に推移。利益確定の売りなどに押される場面も見られたが、午後に入ってからも日本株が底堅さを維持し、米金利が上昇する中、111.47まで確りと推移し、111.42レベルで海外市場へ渡った。ロンドン市場のドル円は、111.42レベルでオープン。ドル円固有の材料がない中小動き。トルコ中銀が予想以上の6.25%利上げ(予想3.00%)を敢行するとリスクセンチメントが高まり111.60まで上昇。そのまま111.57レベルでNYに渡った。ユーロドルは、1.1628レベルでオープン。ECB理事会の結果待ちの中で昨日の上げをやや解消し一時1.1609に低下するが方向感なし。昼過ぎに政策が据え置きとなるとドラギ総裁の会見を控え特に反応はなく1.1622レベルでNYに渡った。ポンドドルは、1.3035レベルでオープン。英中銀理事会の結果を待つ中で朝方は動意なし。昼に出た結果は据え置きでインパクトは少なく、むしろトルコのニュースでリスク選好的にポンドにも買いが入り瞬間的に1.3073まで買われる。結局1.3048レベルでNYに渡った。ドル円は111.57レベルでNYオープン。朝方は米8月CPIが予想を下回り、ドル円は111.37まで下落する。その後は下落していた米金利が一旦下げ渋る展開や、英国がEUとブレグジットに関して主要な点で合意とのヘッドラインを受け、ポンド円が上昇する動きもにつられてじりじりと上昇し、111.96まで上昇。午後はボスティック・アトランタ連銀総裁(投票権有/中立派)の「引き続き今年は年3回(残りあと1回)の利上げを望む」との発言が伝わるものの、ドル円は狭いレンジでの推移が続き、終盤に掛けて112円丁度まで上昇し、111.92レベルでクローズした。一方、ユーロドルは1.1622レベルでNYオープン。朝方は、ECBが2018年と19年のGDP予想を下方修正し、ドラギ総裁の記者会見でも「かなりの金融政策による刺激が必要」「保護主義や新興国のリスク増が目立ってきた」等、タカ派とはいえない発言が続くが、米CPI結果を受けたドル売りが継続したことや、トルコ中銀の利上げを背景にしたリスク志向の強まりから、ユーロドルは1.1701まで上昇する。その後利益確定の売りに1.1668まで下押しするものの、インフレ鈍化を受け米株が堅調に推移する中、ユーロ円が上昇する展開に、ユーロドルも下値をサポートされ、1.1690レベルでクローズした。ドル円相場は昨晩こそ強気な伸びを見せたもののレンジ相場の高値圏を推移しているだけかもしれない。昨日の東京時間は日経平均の上昇とともに111円台前半で強含む値動きが印象的だったがその後は伸び悩み111円台半ば付近での取引が継続した。海外時間に入るとECB理事会が開催され市場予想どおり金融政策の変更はなく相場への影響は限定的だったが、次いで発表された米CPIが予想比弱い結果となったことでドル売りが強まりクロス円の上昇に連れてドル円も112円まで上値を伸ばした。ここ1ヶ月ほど抜けることができなかった111円台後半の壁を上抜けたことでドル円の上昇が一段と強まる可能性も否めないが、7月より110円台から112円台を中心としたレンジ取引が継続しており高値圏に触れては反転するという値動きが繰り返されている中、今回こそはという思いの裏でいつものシナリオに落ち着くのではないかという思いも捨てきれない。米10年債金利も再び3%に迫る高値圏で推移しており、また昨晩はトルコ中銀による利上げが好感されリスクセンチメントの後退が見られる等、ドル円の上昇をサポートする材料が点在する一方で、中国株がチャイナショック以来の安値圏である2,600台に突入してきており底支えが失敗すればリスクオフ相場再燃の引き金となる懸念もある。ドル円は8月月初以来の高値圏で取引されているが強気一方向にも傾きづらい。

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