相場観:トランプ発言を受けドル円・クロス円は軟調に推移

トランプ発言を受けドル円・クロス円は軟調に推移
ドル円はアジア時間早朝に111.53を示現後、東京時間は111.45レベルでスタート。株式市場が軟調に推移するなか上値の重い展開となり、仲値後には111.17まで下落したものの、押し目買い圧力は強く、また、片岡日銀審議委員が講演で金融緩和の強化を訴えたことも材料視されたのか、次第に反発を見せ、111.40水準でロンドン市場へ。ロンドン時間のドル円は111.40レベルでオープン。米国の2000億ドル規模の中国製品に対する追加関税に対する警戒感が依然強いなか、明日には8月米雇用統計の発表も控え、ドル円は111円台前半での小幅な動きに終始。結局111.31レベルにてニューヨークへ渡った。NY時間のドル円は111.31レベルでオープン。朝方は米8月ADP雇用統計が予想を下回り、続いて発表の新規失業保険申請件数は予想ほど増加しなかったものの、明日の雇用統計に対する警戒感が高まるなか、ドル円は111.11まで下落。10時に発表されたISM非製造業景況指数は予想を上回る結果となり、111.22まで戻すが、本日が対中追加関税のパブリックコメント期間最終日で、締め切り後すぐにトランプ大統領から何らかの発言があるとの警戒感から、プラス圏で寄り付いたダウが上げ幅を縮小し、マイナス圏へ下落する展開に円買いが強まったことに加え、ウィリアムズNY連銀総裁が利上げを急ぐ必要はないと発言したことも伝わり、ドル円は110.84まで下落する。終盤に掛けて、トランプ氏が米紙に対し、次は日本との貿易の争いの公算と示唆したことから、110.51まで下落し、110.76レベルでクローズした。一方、独7月製造業受注が予想を下回ったことから海外市場で1.1614まで下落したユーロドルは、1.1630レベルでNYオープン。朝方はADP雇用統計結果を受けたドル売りに1.1655まで戻すが、ロンドンフィックス後に売りが優勢となり、株安でユーロ円も下落する中、1.1606まで下落する。午後は1.1620付近での推移が暫く続き、1.1624レベルでクローズした。ドル円相場の方向感は今月末の米FOMC待ちか。昨日は本邦で発生した地震の影響などにより朝方円高が進行する場面も見られたが東京時間は111円台で上値の重い推移が継続した。NY時間に入ると予想比弱い雇用関連指標の結果や米トランプ大統領による次の貿易戦争の矛先が日本に向けられているとの報道などから110円台後半に反落し、ここ数日上値は重かったものの111円台にて比較的底堅い推移を見せていたドル円が再び下落に転じた。米経済指標の悪化、FRB高官によるハト派発言、貿易戦争懸念の悪化など、昨晩のようにドル安・円高に反応する景気は様々存在する中、4月以降はドル円は109円台を大きく割り込むような円高局面を迎えることなく110円挟みのレンジ相場を形成している。また、昨今は110円を上回る円安水準で推移する時間が継続しており、昨晩のようにドル安・円高が進行する場面は多々みられるものの、ドル円は比較的底堅い推移を続けておりやはり今後の米利上げに対する期待は大きいのではないかと考えている。昨晩もそうだが一部のFRB高官からは継続的な追加利上げを否定するような発言が見られてきており今月末のFOMCにおける追加利上げについても行われない可能性が無いわけではないが、市場は結果待ちの状態で現行の取引レベルを大きく逸脱するような相場展開は期待しづらいだろう。9月に入り特に欧米を中心に新学期を迎えたことで相場に新たな方向感が早々に出てくると期待していたが9月末のFOMCまでお預けとなりそうだ。

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