相場が神経質な展開

相場が神経質な展開
東京時間のドル円は113.96レベルでオープン。日経平均株価が前日比200円超まで上げ幅を拡大する展開となったこと等から一時114.01まで上昇。114円台での滞空時間は短く、その後は113円台後半での方向感に乏しい推移が続いたが、イタリア債務問題に関連して、イタリア下院予算委員長のボルギ氏が「イタリアが自国通貨を持てば、大半の問題は解決すると本当に確信している」と述べたことが伝わるとユーロ円の急落に連れてドル円は一時113.74まで下落。113.76レベルで海外へ渡った。ユーロドルは1.1578レベルでオープン。狭いレンジ内での値動きが続いたが、上述のボルギ氏の発言を受けユーロ売りが進行し一時1.1535まで下落。結局、1.1539レベルで海外へ渡った。ロンドン市場のドル円は113.76レベルでオープン。イタリア懸念を背景に、リスク回避的な円買いとなり113.61まで売られるが、ユーロが下げ止まるとドル円も買い戻され113.83レベルでNYに渡った。ユーロドルは1.1539レベルでオープン。イタリア予算の懸念が広がる中でユーロ安が進み一時1.1506に低下。伊与党のボルギ議員が「イタリアが自国通貨を持った方が良い」と発言したこともユーロ売りを誘ったが、それは政府の方針ではないと後に否定したことでユーロに買戻しが入り1.1530レベルでNYに渡った。ポンドドルは1.3007レベルでオープン。ユーロに連れ安となる中、英9月建設業PMIが予想を下回り1.2941まで下落。その後ユーロが買い戻されたが、ポンドはやや戻りが鈍く1.2958レベルでNYに渡った。NY時間のドル円は113.83レベルでオープン。朝方は、パウエルFRB議長の講演を控え、ドル売りが先行しドル円は113.53まで下落。午後は、パウエルFRB議長の「緩やかな利上げ継続を支持する」「景気は非常にポジティブな見通し」等の発言が伝わり、ドルが再び買い戻される動きに113.81まで戻す。終盤に掛けては、ポンペオ米国務長官が7日に訪朝することが明らかになるが、ドル円の反応は限定的となり、調整中心の方向感のない取引が続き、113.63レベルでクローズした。一方、ユーロドルはイタリアに対する懸念から海外市場で売りが強まり、1.1506まで下落し、1.1530レベルでNYオープン。朝方はボリス英前外相がメイ首相の離脱案とメイ首相を支持するように呼びかけたことから、ポンド買い、ドル売りが強まり、ユーロドルも下値を切り上げ1.1570まで戻す。午後は方向感のない推移が続き、1.1546レベルでクローズした。先月のドル円相場を振り返ると、前半は米国と中国、カナダとの通商問題が懸念される中、その矛先が日本にも向けられるとの思惑が台頭し、一時110円台前半まで下落する場面が見られたが、その後は底堅く推移する展開。米国による対中追加関税第3弾では適用税率が当初の見込み(25%)よりも低くなったこと(10%)や、日米首脳会談において、新たに日米物品貿易協定締結に向けた2国間交渉に入ることで合意し、交渉期間中は懸念された自動車に対する追加関税は発動されないことが確認されたこと等を背景に、月末には年初来高値を更新。今月に入っても流れは変わらず、114台前半まで上昇する場面が見られている。昨日も米株式市場でダウ平均が最高値を更新する等、リスクオンムードは継続しているように見えるが、今月以降、11月の米中間選挙をはじめ、イタリアとEUの予算協議、ブラジル大統領選等、重要イベントが多く予定されている。かかる状況下、徐々に相場は警戒感を強めていく展開となるものと想定している。米中の通商問題についても根本的な問題は解決していないなか、今週は中国が休日であることから一旦休戦状態とはなっているものの、来週以降、再度激しさを増す可能性も相応に考えられるところ。上記イベントを控え、徐々に相場が神経質な展開となることが想定されるなか、目先、ドル円相場が先月後半のような上昇一辺倒となるような推移となることは想定し難いものと考えている。

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