欧州ヘッドラインに加え、中間選挙の票読みトランプ大統領の動向等を睨んだ神経質な相場展開が継続すると考える。

欧州ヘッドラインに加え、中間選挙の票読みトランプ大統領の動向等を睨んだ神経質な相場展開が継続すると考える。
東京時間のドル円は113.12レベルでオープン。前日からリスクオフムードが続く中、日経平均株価も前日比軟調な展開となったことも相俟って、公示仲値にかけて112.93まで下落。その後しばらく113円ちょうどを挟んでの揉み合い推移となるも、米10年債利回りが直近高値を上抜けて約7年ぶりの水準まで小幅上昇すると、東京時間高値となる113.22まで反発。前日に大幅下落となった中国株が前日終値近辺で下げ止まり、中国株に対する警戒感が緩むと、ドル円は113円台前半で横這い推移となり、結局113.17レベルで海外へ渡った。ロンドン市場のドル円は、113.17レベルでオープン。約7年ぶりの高水準となった米長期金利や堅調なオープンとなった欧州株などを背景にリスクオフムードがやや後退、朝方は円売りが優勢となりドル円はこの日の高値となる113.39まで上昇。しかし、伊予算案への懸念から伊長期金利が4年ぶりの水準まで上昇するとリスクオフムードが強まり、113.05まで売られる反落する場面もみられ、結局113.13レベルでNYに渡った。ユーロドルは、1.1473レベルでオープン。米長期金利の上昇を背景にドル買い優勢となる中、欧州株が堅調なオープンとなると1.1487まで堅調推移。その後、伊国債と伊株が売られるとユーロも売られ1.1433まで低下し、そのまま1.1435レベルでNYに渡った。ポンドドルは、1.3080レベルでオープン。固有のヘッドラインが流れない中、ユーロに連れた動きとなり一時1.3034まで下落し1.3036レベルでNYに渡った。中国人民銀行が今年4回目の預金準備率引き下げを発表したものの、中国景気に対する懸念は払拭されず、前日に中国株が大幅に下落したことから上値の重いドル円は、海外市場で112.93まで下落し、その後はイタリアに対する懸念からドルが買われる展開に113.39まで戻し113.13レベルでNYオープン。朝方はドル買い優勢地合いに113.33まで上昇するが、上昇していた米金利が反落する展開に加え、USD/CNHも下落する動きとなると、ドル円は113.01まで下落。午後は一旦113.15まで戻す場面もみられたが、米金利が低下する中、対ユーロ、ポンドでドルが売られる展開となり、ドル円は上値を重くし再び112.98まで反落する。終盤にかけては、トランプ米大統領が米金利について「そう急ぐ必要はない」と発言したことが伝わるとドル売りが強まり、112.87まで下落し、結局112.97レベルでクローズした。一方、欧州委員会がイタリア政府の予算案が大きく逸脱していると指摘したことから軟調なユーロドルは、海外市場で1.1433まで下落し、1.1435レベルでNYオープン。朝方は、軟調な動きが先行するも米金利が低下する中、徐々にユーロショートカバーの動きが強まり、1.1481まで戻す。午後も来週の月曜までにブレグジットの諸条件で合意に至る可能性とのヘッドラインを受け、ポンド、ユーロが対ドルで買われたことから1.1503まで戻す。終盤に掛けては、新規材料に欠ける中、狭いレンジでの推移が続き、1.1492レベルでクローズした。実質的な期限とされるBrexit(18-19日)と、イタリアの来年度予算案(15日)の結果を確認する迄、ドル円も113円付近で様子見の展開。ただ、仮に上記の欧州リスクがスムーズに通過したとしても、米中間選挙迄4週間を切り、トランプ大統領の利上げ・ドル高牽制発言への警戒感も燻る中、上値も限定的であり、選挙前迄はむしろ下落リスクに警戒しておきたい。米中間選挙を4週間後(11月6日)に控え、トランプ大統領は強硬的な姿勢を崩しておらず中国との軋轢は一段と増している他、日・欧との協議も決着が見通せずにいる。仮に共和党が上下両院共に多数を占める現状に変化が無ければ、中間選挙後もトランプ大統領の姿勢が変化することは見込みづらい。一方で、多くの予想通り下院で民主党が多数を奪還したとしても、民主党が従来共和党以上に通商政策への保護主義色が強いことや、政権が国内政策においてレームダック化し易くなる中、対外政策に一層の注力する可能性があること等を考えると、現在の強硬姿勢が軟化する切欠にはなりにくい。むしろトランプ大統領のこれ迄の姿勢を鑑みると、民主党に歩み寄るよりも、移民や通商政策等で大統領令の連発や、これまで以上に外交政策に突っ走る可能性が高い。尚、3分の1が改選となる上院に対し、435議席(現在:共和党236、民主党193、残り空席6)全てが改選となる下院で、共和党は苦戦を強いられる予想が支配的。背景に、一般的に投票率が低い中間選挙(前回2014年約36%、大統領選挙は60%前後)において、現職者が有利とされているが、今回は、共和党の現職下院議員には過去例のない多さの43人が立候補をしていない。有権者の関心が薄い中、熱心な支持者集めに組織力が物を言う。ただし、民主党も求心力を持った党の顔も見当たらず、共和党の圧倒的な顔、トランプ氏が支持者のハートをがっちり掴んでいる点では接戦地区の票取りにはまだ共和党に分があるか。欧州ヘッドラインに加え、中間選挙の票読み、トランプ大統領の動向等を睨んだ神経質な相場展開が継続すると考えている。

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