下値は底堅くなることが想定

下値は底堅くなることが想定
東京時間のドル円は113.57レベルでオープン。前日のリスクオフの流れを引き継ぎ上値の重い推移が続く中、一時113.53まで下落。しかし、「イタリアは2021年に財政赤字の対GDP比を2%まで圧縮することを目指す」と報じられたことをきっかけにリスクオフの巻き戻しの動きが強まるとドル円は113.83まで上昇。 その後は目立った材料のない中、上昇幅を削る局面も見られたが、引けにかけては再び買い戻され113.80レベルで海外へ渡った。ユーロドルは1.1551レベルでオープン。イタリア財政懸念を背景に上値の重い推移が続いたが、イタリアが財政赤字圧縮を目指すとの報道を受けてショートカバーが進み一時1.1594まで上昇。1.15台後半での底堅い推移が続き、1.1579レベルで海外へ渡った。ロンドン市場のドル円は、113.80レベルでオープン。特段材料がない中終日狭いレンジで推移が継続。113.84レベルでNYに渡った。ユーロドルは1.1579レベルでオープン。イタリア財政赤字削減を目指すとの報道はあったものの懸念を払拭するには到らず、それまでの上昇幅をじりじりと削る展開となった。1.1538レベルでNYに渡った。ドル円は113.85レベルでNYオープン。朝方は米9月ADP雇用統計が予想を上回り、金曜日に発表される米9月雇用統計に対する期待が高まる中、やや下振れすると予想されていた米9月ISM非製造業景気指数が、構成指数の景気指数や雇用などが前回から改善し予想を上回ったことからドル買いが優勢となり、ドル円は月曜日に付けた高値114.06を抜け、114.13まで上昇する。その後も米金利が上昇する中、メスター・クリーブランド連銀総裁(タカ派/投票権有)が「米国と他国の経済の顕著な相違は注視する必要はある」との見解を示す一方、「ある一日の金利の動きは心配していない。市場は変動するものだ」と発言し米金利がここ最近のレンジを抜ける展開に、ドル円は114.44まで上昇する。終盤に掛けては、再びドル買いが優勢となり一時114.54まで上昇し、114.53レベルでクローズした。一方、前述のイタリアの財政赤字に関するニュースに海外市場で1.1594まで買い戻されたユーロドルは、イタリア財政に対する懸念は払拭できず、再び下落し1.1538レベルでNYオープン。朝方は米ADP雇用統計、ISM非製造業景気指数結果を受けたドル買いに1.1516まで下落する。午後も米金利が上昇する中、ユーロの上値は重く、終盤に掛けて1.1465まで下落し、1.1477でクローズした。9月後半からのドル円の上昇はリスクセンチメント悪化の2大要因となっていた新興国市場の悪化とトランプ政権による貿易戦争問題の状況が改善したことによるものであり、特に後者は日米通商協議において、日本への自動車関税発動がないことが明らかになり、「中国の次は日本が狙われる」というリスクが大幅に低下したことが大きいであろう。また、これらのリスクセンチメント悪化材料への市場の耐性も強まっており、同材料が再燃しようとも再びドル円が下落する余地は限定的ではなかろうか。ドル円の114円台という水準は2017年に複数回止められた水準かつ115円という心理的節目の手前ということで売り需要はあるだろうが、足許の株高・債券安・コモディティ高というドル円にポジティブな市場環境から鑑みるにドル円がここで止まるとも考えづらい。市場参加者の状況を考えても、売り手はここで売らなければならないと焦っている状況ではなく、むしろリスクセンチメント悪化によってドル円下落を期待していた人や「米国の利上げ打ち止め⇒中長期的なドル安」を意識している人の買い遅れが目立つ中、買い手はレンジを上抜けするリスクを意識して目線を上げざるを得ず、下値は底堅くなることが想定される。そして、節目である115円を抜けると2016年後半の118円台というレベル意識して、上昇が加速する可能性も視野にいれておきたい。

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