ドル円は下値を切り上げている

ドル円は下値を切り上げている
東京時間のドル円は113.40レベルでオープンすると仲値にかけてはドル買い優勢の展開となり一時113.64まで上昇。その後は月末や半期末絡みの売買が交錯する中で明確な方向感は出づらく113円台半ば近辺での推移が継続。特段の新規材料ない中で、一時東京時間高値となる113.67まで上昇する局面もあったものの、すぐに113円台半ばに押し戻され、結局113.49レベルで海外へ渡った。ロンドン時間のドル円は113.49レベルでオープン。アジア時間の流れを引き継ぎドル円は高値圏で推移し113.52まで上昇。その後は欧州株の下落を背景にやや水準を切り下げながら推移し、113.37レベルでNYに渡った。ユーロドルは1.1631レベルでオープン。イタリアへの懸念が続く中、市場は株安債券高のリスクオフムードに。ユーロも売られる展開となり、一時1.1569まで低下した。1.1583レベルでNYに渡った。前日に続き期末のドル買いが強まったことから、海外市場で113.68まで上昇したドル円は、その後はユーロ円が下落する展開に連れて反落し、113.37レベルでNYオープン。朝方は、米8月個人支出が予想と一致する一方、個人所得が予想を下回り、同時に発表された米8月PCEコア(前月比)も予想を下回ったことから113.31まで下落するが、その後はクロス円が上昇する展開にドル円は下げ渋り、米9月シカゴ購買部協会景気指数、並びに米9月ミシガン大学消費者信頼感指数が共に予想を下回ったものの、期末絡みと思われるドル買いが継続したことから113.67まで上昇する。ロンドンフィックスを通過すると一旦113.45まで反落するが、午後は113.60付近での底堅い推移が続き、終盤に掛けて113.71まで上昇。結局、113.71レベルでクローズした。一方、イタリアの2019年の予算案に対する懸念から、海外市場でユーロ売りが強まり、一時9月12日以来のレベルである1.1569まで下落したユーロドルは、1.1583レベルでNYオープン。朝方は安値圏での推移が続くが、コンテ伊首相が「市場は詳細がはっきりすれば予算案を支持するだろう」と話したことなどから、ユーロの買戻しが強まり1.1629まで戻す。午後は、週末を控え1.1610付近での推移が続き、1.1607レベルでクローズした。9月は、日経平均株価が5.5%程度上昇し27年ぶりの高値圏まで浮上するなど株式市場が堅調な動きを見せるなか、為替は主要通貨のうち円が圧倒的な最弱通貨となり、次いでスイスフラン、そして米ドル等がアンダーパフォーム通貨として続き(円安・スイスフラン安・ドル安)、リスクオンの様相を呈した。①米国による保護主義的政策の推進が世界経済に及ぼし得るネガティブな影響、そして②Fedの金融政策に対する「口先介入」や他国の通貨政策批判等、トランプ大統領によるドル高防衛策を背景に、ドル/円はダウンサイドリスクが高いと考えていたが(①による円高、②によるドル安)、寧ろ昨年12月以来の水準まで値を上げているのが現実だ。①については、例えば米国では減税政策による相応のGDP押し上げ効果がすでに議会予算局等で試算されており、中国では国務院常務会議において、貿易摩擦の激化に備えて財政政策を一段と積極化する方針が打ち出され、実際に今月からは3200億元(5.3兆円)規模の個人所得税減税がスタート。市場が織り込んでいた過度な悲観シナリオに修正が入っている段階なのかもしれない。また、②については、先週のFOMC後に公表されたメンバーの政策金利予測(中央値)を見ると、今年はあと1回、2019年は3回とこれまでの想定利上げペースが維持されていることが明らかとなったことに加え、議長会見では政治的材料は考慮しないと明言されたことなどから、米国の利上げ路線に変わりなしとの認識を確認し、一服感に繋がっている可能性がある。こうした状況下で、継続的な本邦の直接投資、証券投資等に紐付く根強い外貨買いフローがあることで、ドル円は下値を切り上げていると捉えている。当面は一段の上昇を見ておきたい。

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